（２２）達弥西心の宇宙気学

願っていると分かっているのに、そうできない私はやっぱり不幸なのでしょう。

本能的に、人間は誰しも何事もこだわらずに水のようにサラサラと流れるように生きて行きたいと願っているのだと思うのです。

動揺して器の水が騒ぐたびに、できていない自分自身の人間性を嘆くよりも先に、私はどういうわけかいつも不幸感を感じてしまいます。本能的なものだと思います。

ところが、心の中のお盆の水をいつも鏡のように張っていることはなかなかできません。常に心は動揺しています。

きれいな水がサラサラと流れていって、流れ着いて納まる先はいつも心の中のお盆のような器です。

この器の水が落ち着いて水面が鏡のようになっている。そんな状態が私の幸せのイメージです。

心の中にお盆のような器があって、水が張ってあって、ちょっと動揺するとすぐに波立って、油断するとこぼれそうになったりします。

私の幸せのイメージはささやかなものです。

それで良いのだと思います。それが良いのだと思います。

幸せとはなんでしょう。人それぞれで違うと思います。